ある介護の日記

田舎の母が、突然要介護に。その記録です。

入院後、一ヶ月

2018/2/17

 

発症から約1ヶ月経過した。
インフルエンザのために、間があいてしまったが、久しぶりの帰省。


この日も天気が悪く暴風雪警報発令中。飛行機が引き返す可能性があるとアナウンスがある中、着陸できるか心配だったが、なんとか到着。ほっとすると、機内中からも安堵した雰囲気が伝わってくる。


吹雪の中、病院に向かう。

病室に行くと、母は手を上げて迎えてくれた。目もぱっちりあいていて、こちらから話すことにも反応が良い。先日の家の浴室が凍結した話とかすると、グフっと声を出して笑ってくれる。笑声は、当然麻痺があるので、発症前と違うがこんな感じは初めて。内容も凍結の状況とか結構込み入った話だが、難しいことも理解できているんだと感じた。手を振れるかと聞くと、動く左手をちゃんと動かして見せてくれる。


体は、乾燥していて痒そう。ミトンを外してあげると、体をぼりぼり掻いていた。ナースステーションを指さして、おむつを替えたそうなので、看護婦さんにお願いして交換してもらった。

 

自分で話せないことを感じているようで、自分のあごをさすっていた。この時、もしかして発声できないだけかと思って、iPadで文字ボードを試してみたが、当然わからず。後で、失語症について調べたら、無理なことをしていたと反省している。


前回の帰省から間があいたためかもしれないが、回復が凄く進んだ気がした。

 

インフルエンザ

2018/2/2

昨日から喉の調子が悪く、午後から熱っぽくなってきた。この夜から、何年ぶりかのインフルエンザを発症してしまった。

 

2018/2/3

今日から帰省して、月曜日に病院の先生から話を聞く約束にしていたが、急遽連絡して予定を変更してもらった。しかし、帰省した後じゃなくて良かった。行った後に発症していたら、お見舞いの後に発症していたら、と想像するだけでも恐ろしい。

 

カーシェア その2

2018/1/28

 

この日は、東京に戻るため、帰りの新幹線の時間に合わせて病院による。

母は、ちょうど痰を吸引中だった。げほげほと苦しい時は右足も動いていた。終わった後も、うなる感じで声を出していて、目の焦点も合っていない。話しても反応もない状況。

 

今日は声をかけてもダメかなと帰ろうとした時に看護婦さんから、病院の毛布だと熱がこもるので、タオルケットを持ってきてもらえないかと依頼があった。看護婦さんは後でいいですよと言っていたが、次来るのは来週だし、それまで毛布なのも良くないかと思いつつ家に戻るには時間がないしと、どうでも良い2択に迷っていたが、ここから駅は近いしカーシェアで取りに帰ることにした。

 

カーシェアを借りて、駐車場から出ようとしたら、ここ最近の雪で、車の周りが積雪で高くなっていて動かない。車を後退し反動をつけても、出ない出ない。時間が無いのにと、焦る焦る。雪をかいてタイヤをスリップさせながら、なんとか脱出。良かったと、駐車場から出てホッとして、シートヒーターのスイッチがある場所に目線を落とすと、そこに見慣れないスイッチが。

よく見ると4WDという文字が。なんだよ、早く教えてくれよと思いながら、今さらながら4WDをON。

 

その後、家からタオルケットを持って、再び病院に行くとオムツ交換及び尿の対応中だった。この時、母は目がぱっちりしており、はっきりした表情だった。新幹線までの時間がなく、反応までは確認できなかったが、看護婦さん曰く、家族が来ると表情が違うとのこと。でも、尿はまだ出ないとのこと。

時間もなかったので、挨拶して、車を返し東京に戻る。

 

 

凍結

2018/1/27

週末に再び帰省。

一旦実家に帰省すると、水道が凍結している。

完全に凍っていた。ひとまず家にあった貼るカイロを貼って出かける。

 

病院に行くと、看護婦さんが母の状況を話してくれた。

右足をくすぐると、くすぐったいと動かすし、話しかけると左手を握ってもらえることがあると。

確かに「握って」と言うと握っていたし、くすぐるとちょっと嫌な表情をして動かしていた。

叔母さんが来てくれて、その時は目は開いていて、やや反応がある状況だった。呼吸用の管での鼻の傷も治っていた。

 

再び、実家に帰ると、ジャーと水の音がする。慌てて家に上がると浴室のシャワーの温度調整のハンドルが壊れて水が吹き出していた。浴室のドアを開けていたため、洗面所が水浸し。慌てて元栓を閉めて水が止まった。幸いそんなに時間が経っていないようで、浸水までのひどい状況ではなかったのが救い。もうちょっと帰りが遅かったらと思うとゾッとする。このハンドル部分は何もしていなかったが、出かけている間にさらに凍結してダメを押したのだろうか。

ハンドル部分は、丸ごと交換するにしても一体型で他の商品で代替出来なそうなので、あきらめてTOTOに連絡し、修理をお願いした。

 

夕方、また病院に行くと経管補給中で、眠そうで反応が薄い。まばたきが少ないので、ドライアイが心配。

なんとなく、顔を左側に向けている時が、反応が薄い気がする。

 

 

 

 

長距離移動

2018/1/22

四国に日帰り出張。東京の雪の影響で帰りの飛行機の便が危ぶまれたが、なんとか帰宅。

夜に田舎の妻から連絡があり、介護疲れが心配だったけど元気そう。

 

2018/1/23

翌日、病院の先生から状況を聞くため、仕事の後、夜から新幹線で帰省。ここ数日の長距離移動が重なったためか、腰痛が勃発。幸いひどい状況ではないので、なんとか動ける。

 

2018/1/24

朝から病院に行き、先生と会話。特に状況としては、変わらないとのこと。その後、ソーシャルワーカーの方と打ち合わせ。

介護保険の話や各種申請手続きについて説明を受ける。退院後の施設の話も。空きがないので、早めに探さないといけないとのことで、その要件を確認された。今まで、そのようなことを考えたこともなく、突然言われても、自分が介護について、全然理解不足なことだけわかった。

 

その日の夜に用事があったため、午後新幹線に乗り再び東京に戻る。

 

 

回復傾向

2018/1/21

 

また朝から病院に行く。今日も雪。

こちらに来て6日目だが、実際はもっと長い感じ。

母は、呼ぶと反応するが眠そう。麻痺している右半身も痛みには反応があると、看護婦さんが見せてくれた。痛いと確かに動く。意志では動かせないけど反射では動くのか。顔も痛そうなので、感覚はある様子。

 

昼に行くと、朝よりもはっきりと目を開けており、反応も上々。こちらの話にうなずいたり、反応がしっかりしている。オムツ用のパウダーを購入。

 

私は明日からの仕事のため、夕方の新幹線で一旦東京に戻る。

 

夜、残っていた妻が面会に行ってくれた。

夜も反応は良く、指を一から五まで握る仕草をするように話すと、同じ仕草をしてくれたそう。

入院後、何かを指差す仕草を時々するようになったが、「何かみえるの?」と聞いたらうなずいたとのこと。

 

どこを基準にするかという点はあるが、ここ2日位で、大きく回復しているような感じ。

 

 

 

反応

2018/1/19

 

この日も朝から病院に行く。

また、睡眠中であった。見た感じ顔色は良くなっているが、呼吸用の管か硬いためと思うが、鼻の穴がが炎症を起こしている。昨晩は血圧も上がったとのこと。

 

また午後に様子を見に行く。

熱はまた上がったらしいが、よく眠っている。麻痺している右手を触っても反応はない。また、動く左手を握っても握り返しはない。心拍も少なく、よく寝ている様子。炎症があった鼻には薬が塗られテープで保護されていた。

この反応が無いことは、落ち着いているとも言えるが、再入院した時の方が、まだ反応があった気がする。今の状態が良くなっているのか、悪くなっているのかわからない。

 

帰宅後、アマゾンで買った電気ストーブが届く。これは、退院初日に寒さ対策に買ったものだが、使う予定だった人は、まだ病院。

 

 

2018/1/20

 

この日は大雪。

朝、病院に行った際、積極的に声かけを行なった。

反応はあり、質問するとうなずく。手もちゃんと握り返してくる。鼻の呼吸用の管は外されていた。鼻の穴は、傷ができており、まだ痛々しい。

昼に行くと、栄養補給中。目は開いていたが、朝よりはやや反応が弱い。

午後は、伯父さんと一緒。昼より、反応は良くないものの、手は握り返す反応はある。また、頭に手をやる仕草が多い。声かけに対しては、反応の波がある。意識がオンオフしている感じ。でも、帰り際に手を振ったら、手を上げてくれた。